「ドリルを買うな、穴を買え」- 電動ドリルの選び方

モノ比較編集部

「ドリルを売るな、穴を売れ」という有名なマーケティング格言があります。

そのココロは、「お客様がドリルを買いに来たら、ドリルにこだわらずに、穴をあけるのに最適なソリューションを提案しなさい」という意味です。

以下では、この格言をひっくり返して「ドリルを買うな、穴を買え」にして考察します。

これさえ読めば、あなたにぴったりの電動ドリルがきっと見つかるでしょう。

穴をあけるには?

穴をあける方法は、ひとつではありません。

地元の電器店や工務店に依頼すれば、プロの職人が最適な道具を駆使して、あなたのお望みどおりの穴をあけてくれるでしょう。

ただし、技術料の方はお覚悟を‥‥

一方、電動ドリルを使って自分で穴をあければ、はるかに安上がりになります。

でも、あせって電動ドリルを買わないで!

ホームセンターの『工具レンタル』のサービスを利用すれば、電動ドリルを一日だけ借りることができます。

でも、一つ持っておいた方がDIYを楽しむならゆくゆく便利です。思い切って買ってしまいましょう!

どんな穴が欲しいですか?

いよいよ、電動ドリルの選び方について検討します。

まず、穴をあけるのは、木材ですか、コンクリートですか、それとも鉄材ですか?

同じ直径の穴を前提とすれば、「木材<コンクリート<鉄材」の順に、高いパワーが要求されます。

そして、穴の直径が大きくなるほど、高いパワーが必要となります。

電動ドリルは現在ハンドガンタイプが主流ですが、コンクリートや鉄材に穴をあける際には、両手で電動ドリルを支えるための『サイドハンドル』が付いていると便利です。

このサイドハンドルを、ドン突きで思い通りの穴の深さが出せる『デプスケージ』と併用すれば、大変な威力を発揮します。

次に、穴をあける頻度は高いですか?低いですか?

電動ドリルは、プロ仕様の業務用と、DIY仕様の民生品で、耐久性が大きく異なります。

そして、民生品はどことなく安っぽい感じがするのも事実‥‥

使用頻度と予算を考慮して、業務用にするか、民生品にするかを決めましょう。

最後に、穴あけ作業をする場所に電源コードは届きますか?

電源のない場所で穴あけ作業を行う場合、コードレスのバッテリータイプの一択となります。

ただし、安物のバッテリータイプは、パワーが安定しませんので、ご注意ください。

まとめ

下記①〜③の3つの視点から確認を行えば、あなたの電動ドリル選びに失敗はなくなるでしょう。

穴の事情 ドリルの事情
✅材質(木材 / コンクリート / 鉄材)の確認 ✅パワーの確認
✅サイドハンドル&デプスケージの有無の確認
✅穴をあける頻度の確認
✅予算の確認
✅業務用 or 民生品の確認
✅電源有無の確認 ✅バッテリータイプ or 有線タイプの確認

以上、『「ドリルを買うな、穴を買え。」- 電動ドリルの選び方』について、お話しました。